カルソの土着品種ヴィトフスカの可能性を追求するヴォドピーヴェッツ。
1997年からとまだ若い造り手ながら、自然な栽培と人為的な介入を極力排除した醸造によって、ヴィトフスカの、独特の繊細さとしっかりとした芯のある味わいを丁寧に丁寧に引き出しています。
~ヴィナイオータさんのコメントより~
オリージネは"源"、"起源"を意味する言葉。今でこそ、白ブドウ品種で皮ごとの醸し醗酵というと、なにか特別視される傾向にありますが、パオロに言わせればカルソという地域でも、ヴォドピーヴェッツ家でも、普通に採用してきた醸造方法。地域にとっても、パオロにとっても原点とも言える木桶で醸し醗酵を行なったワインを09ヴィンテージからオリージネという名前でリリースすることに。アルコール醗酵の期間中(10-14日程度)のみ醸し、圧搾したワインを大樽で約3年寝かせた後にボトリング。表&裏ラベルどちらにも緑の線が入っているのですが、緑→木→木桶を指しています。
いのししやにて購入。mondoやfaloがテイクアウトを開始して以来、お店の近所の人が羨ましかったのだが、mondoが通販も始めてくれたので、お取り寄せした。料理の他にコラトゥーラも合わせても購入した。
料理はビニールパックに入っていて、説明の紙が付いている。この文章がいいし、イラストも上手なんだよな。
まずはレバーペースト。パックに入っていたのを、それっぽい器に移し替えた。デザートワインが入っているせいなのか、ちょっと甘みが感じられて美味しかった。パンは港南台のビゴのパン・ド・ロデヴ。最近、ウォーキングを兼ねて、週末に港南台まで歩いていって、パンを買ったりしているのだ。このパン、中がモッチリで美味しかった。
長芋のフリッコ。結構チーズが効いていて、たしかにワインのお供にもってこいだった。
北海道江差のくん製桜マス。これは薄くスライスするのが難しくて、ちょっと上手く行かなかったのだが、味は抜群だった。ケッパーのソースがまた美味しいんだよな。家族の評判もとても良かった。
京中式熟成合い挽き肉を使ったラザーニャ。これは思ってたよりも小さいなと思ったのだが、たしかに見た目以上のボリュームで満足感があった。挽き肉がやっぱり美味いよな。
豚スネ肉のアローストとクラウティ アルトアディジェ風。これはなかなかのインパクトだった。こんな大きな肉は家で食べたことがない。娘はワンピースに出てくる料理みたいと言っていた。確かにルフィがかぶりついてそうだな。皮の部分が結構こってりなんだけど、酸っぱめのクラウティがよく合っていた。
さて、合わせるワイン。これはもうこのワインと決めていた。醸し醗酵の白ワインだが、色はいわゆるオレンジ色ではなくて、黄金色。味もいわゆるオレンジワインとは一線を画している。ひねこびた感じがなくて、酸味もあまりない(ひねこびたワインも好きなんだけどね)。蒸留酒のような液体の密度で、上品な苦味がある。なんというか、「気高い」とか「偉大」という言葉が頭に浮かぶ。このワインは本当に美味しかった。豚スネ肉のアローストにも全く負けてないね。もちろん高いワインなんだけど、とてつもなく高いという程ではないので、いつかまた、機を見て購入したい。