Iの悲劇(米澤穂信)★★☆☆☆ 1/17読了

一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。日々舞い込んでくる移住者たちのトラブルを、最終的に解決するのはいつも―。徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!そして静かに待ち受ける「衝撃」。これこそ、本当に読みたかった連作短篇集だ。

限界集落に人を呼び戻す部署である「甦り課」を舞台にした連作短編集なのだが、出だしから謎がしょぼい。「どうしたんだ穂信!」と言いたくなる。しょぼい謎ばかりで話は進んでいくのだが、途中からこれはもしかして、という展開になり、やはりそのようなラストだった。最後まで読めば、まあまあかなと思うが、そこに至るまでの謎がしょぼすぎるね。