省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する―。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか“古典部”を過ぎゆく1年を描いた全7編。
娘から借りて読んでいる「古典部」シリーズも第4弾で、今回は短編集。高校入学からの1年間を時間に沿って描いている。「九マイルは遠すぎる」と「13号独房の問題」を元にした短編が入っているが、あとがきでその旨を断っている。未読の人は是非原典にも当たって欲しいね。最後で折木と千反田の距離が縮まったようだけど、この先どうなるかな。
遠まわりする雛 (角川文庫) | |
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