プレイバック(レイモンド・チャンドラー)★★★☆☆ 12/28読了

午前六時半。一本の電話が私立探偵フィリップ・マーロウを眠りから覚まさせる。それは、列車で到着するはずの若い女を尾行せよとの依頼だった。依頼主の高圧的な態度に苛立ちながらも、マーロウは駅まで出向く。女はすぐに姿を現すが、彼女には不審な男がぴったりとまとわりつき―。“私立探偵フィリップ・マーロウ”シリーズ、長篇第七作。新訳版。

村上春樹版チャンドラーはいつも「訳者あとがき」から読む。「タフでなければ・・・」の名台詞は「プレイバック」だったんだね。それを村上春樹がどう訳したかは「長いお別れ」の「To say good bye is to die a little.」ほどには気にならなかったな。
ストーリー的には、話が途中から先に進まなくなってしまうのが残念だった。ただ、チャンドラーの実質的な遺作だと思うと、ラストはちょっと感慨深いものがあったね。

プレイバック
プレイバックレイモンド チャンドラー Raymond Chandler

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