ハイバイ「ワレワレのモロモロ 東京編」

僕自身はかれこれ10年以上、「自分がヒドい目にあったこと」を中心に取材をし、現実に起こってる「面白ひどいこと」を主な題材として演劇を作ってきたんですが、どうやらそれは演劇では珍しいことのようです。「私小説」なんてのがあるんだから「私演劇」みたいなものがあってもいいのにね。なので何年か前から、自分の活動を普及させ「私演劇作家」を増やすもくろみでもって全国各地、その土地に住む人達の身に起きた「こいつはヒデーぜ!」という話を演劇にしてもらって来た訳です。これってなかなかに演劇の根本なんじゃないかと思ってます。今まで誰にも言えなかったような、人生に起きた深刻な出来事も、演劇にするとちょっと違う風味になったりします。そこら辺もお楽しみいただければと思っております。


構成・演出:岩井秀人
出演:荒川良々 池田亮 岩井秀人 上田遥
川面千晶 永井若葉 長友郁真 平原テツ 師岡広明


アトリエヘリコプター
公演期間 2016年12月10日[土] - 12月23日[金・祝]

以前のハイバイの芝居の中で、岩井秀人役の菅原永二が俳優のブッキングのことで事務所の人間と電話で揉めるというシーンがあった。このやり取り絶対芝居にしてやるからなと相手に言って、実際に芝居にしていた。このシーンがとても面白かったので、この芝居でもそういうのを期待している。