さて、1年ぶりの城山羊の会です。この1年、あなたは何をなさっていらっしゃいましたか?
わたしは仕事をし、人と話したり物を考えたり、だらだらしたり時にはしゃんとしたり、遠くへ出かけたり、だらだらしたり、つまり普通に生活をしていました。普通に生活をするとは、今にして思えばなんと素晴らしいことでしょう!
この普通に生活することを普通に描けないものだろうか、と思い立ち、普通に暮らす2組の夫婦を中心に、普段は見ることができないグロテスクな夢のお話がひっそりと語られるだが、それはほんの少し視点を変えればあまりにもありきたりな普通の話なのです。
作・演出:山内ケンジ
出演:石橋けい・平岩紙・古屋隆太・岡部たかし・岩谷健司・師岡広明・橋本淳
会場:下北沢 ザ・スズナリ
期間:2014年11月29日 (土) 〜2014年12月9日 (火)
朝日の夕刊の劇評やらツイッターでの評判が良かったので期待値が上がっていたのだが、そこまでではなかったかなあ。もちろん良かったんだけど、個人的には「効率の優先」の不条理感が好きだった。
一幕もののセリフ劇なのだが、とにかくセリフの間とか抑揚とか強弱とかが絶妙なんだよな。石橋けいは相変わらず色っぽいね。たまらんなあ。
古屋隆太はどこかで観たことがあると思ったら、青年団の「火宅か修羅か」で観ていた。しかも、自分のブログで「古屋隆太が良かったね」と書いている。印象に残っているわけだ。
この芝居に直接関係はないのだが、「コンコルゲン夫婦」のCMのことを今頃知った。このCMで夫婦役だから深夜食堂でも石橋けいと古舘寛治が夫婦役だったんだな。それ知ってればもっと面白かったのにな。