箸で食べる和フレンチのお店。ディナーは、4,500円、6,000円、7,500円の3種類のコース。7,500円は予約のみのようだ。4,500円では前菜が2種類、6,000円だと3種類になる。増える前菜が白子だったこともあり、6,000円のコースにした(店内が暗くて、写りが悪いのが残念)。
1つ目の前菜は、カリフラワーのババロア、ブロッコリーのソース。カリフラワーもブロッコリーも本当はあまり得意ではないのだが、これはとても優しい味わいで美味しかった。最初の一杯はプロセッコ。2つ目の前菜は白子のベニエ、バルサミコソース。白子の下には紫キャベツ。白子はごろっと大きいのが2つあってボリューム満天だった。衣サックリ白子ネットリの食感の対比がなかなか良かった。紫キャベツも美味しかった。ここでグラスの白へ。イタリアとフランスのものを1つずつ。フランスのものの方が香りが良かったかな。
3つ目の前菜は蕪のを下に敷いたフォワグラのソテーとフォワグラのパテ、付け合わせはキンカン。パンはモチモチした食感の丸パン。小皿にオリーブオイルを入れてくれる。フォワグラには赤ワインを合わせたかったので、ここでボトルの赤へ。普段ブルゴーニュを飲んでいることを伝えると、給仕の女性ではなくてシェフがセラーから3本出してくれた。カミュとルー・デュモンともう一本は失念の中からカミュのジュヴレ・シャンベルタン2002をチョイス。抜栓直後から結構滑らかで美味しかった。フォワグラはワインのつまみとしては最高だね。パテは持ち帰りしたいくらいだった。
前菜の後は青海苔のスープ。上には魚介のすり身を揚げたものがのっている。アラカルトメニューがないので、子供用にはコースの中から何かを選ぶということになっている。スープだけ娘用にも頼んで、あとはシェアして食べた。青海苔のスープは結構味がしっかりしていた。
魚は鱗もパリパリに焼いた甘鯛のポワレ。ソースは柚子のソース。この柚子のソースと付け合わせのほうれん草もよく合っていた。肉料理の前にグラニテが出た。和風だけれどもこの辺はきちんとフレンチしている。
メインは鴨肉と野菜色々。鴨肉はちょっと歯ごたえがあった。野菜はみんな美味しかったな。
デザートはリコッタチーズのアイスとチョコレートのムース。娘の誕生日ということで、娘の分にはロウソクを立ててくれて、シェフと給仕の女性が一緒にバースデー・ソングを歌ってくれた。写真も撮ってくれたのだが、ポラロイドではなくて普通のデジカメだった。デザートを食べている間にそれをプリントしてくれた。こういうのは初めてだった。
デザートも食べ終わってそろそろ帰ろうかなと思った頃、シェフが食後酒をサービスしてくれた。最初に持ってきてくれたのがグラッパとマール。それを飲みながら話しているうちに、養命酒みたいなお酒やハーブ系のかなり強いお酒も出してくれ、更には見た目甘酒みたいな自家製のお酒や梅酒などぞろぞろ出してきてくれた。飲みながら話が弾んでしまい、デザートを食べてから結局小一時間話していただろうか(他にお客さんがいなかったからというのもあるだろう)。
料理はどれも美味しかったし(味が少し濃いめなのも私好み)、ワインもリーズナブルだった。ワインの持ち込みも可能なそうなので、今度行く時はワインを持ち込みたい。
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