ドメーヌ・ルネ・フライト=エシャール・ピノ・ノワール・レッツェンベルグ 2002

アルザス地方、コールマール市から西へ5キロほど行ったインゲルスハイム村にあるドメーヌ。25年前からここにキュヴリー(醸造所)を構え、家族で経営している。周りをぐるりとリースリングやトケイ・ピノ・グリに囲まれた、さながらブドウ畑の中の家といった雰囲気の、素敵なドメーヌ。冷え冷えしたキュヴリーの中には20個ほどの小さな発酵層がびっしり並んでいる。
同じ品種でも畑によりキャラクターがそれぞれ違うのでテロワールがワインにきちんと表現されるよう、畑仕事にも気を抜かない。アルザスワインのフルーティーさと品種の特徴をより鮮明にするため、ピノ・ノワールの一部を除き、樽熟はしない。農薬や化学肥料は一切使用せず、健康なブドウを自然の環境で育てることだけを最上の方法と考え、畑はビオディナミで運営。
その畑仕事の熱心さとワインの味わいに、有名生産者たちが脱帽するほど。中でもアルザスを代表する、マルセル・ダイス氏は自分が唯一認め、また勉強させられる若手生産者と、フランスのメディアに絶賛している。

GWに志村酒店にて購入したマキコレワイン。香りはやや弱いが特徴的。色は熟成を経たような枯れた色。味わいは酸味が独特で美味しかった。最後の方はつまみがなくなっちゃったんだけど、ワインだけ飲んでいても十分に美味しい。それに、いかにも頭が痛くならなさそうなワインだった。