『ゆれる』の西川美和監督が“誰もが知るあの文豪たち”の文学レビューに初挑戦! 人間心理に鋭く切り込む気鋭の映画監督、そして人生に惑うひとりの女性としての二面が垣間見える珠玉のレビュー集です。文豪の名作10篇も同時収録しました。巻末には業界秘話や、著者のぶっちゃけ話炸裂のエッセイ「もう夢は見ないけど」を収録。将来を嘱望される映画監督が初めて打ち明けるホンネとは・・?
★登場作家&作品
■色川武大「たすけておくれ」■志賀直哉「痴情」■向田邦子「眠る盃」■井上ひさし「藪原検校」■三島由紀夫「不道徳教育講座」■芥川龍之介「トロッコ」■野坂昭如「エロ事師たち」■遠藤周作「海と毒薬」■太宰治「メリイクリスマス」■林芙美子「めし」
正直言って、西川美和のレビューは大して面白くなかった。ただ、こういうアンソロジーでは普段読まないような作品を読めるのが魅力だ。特に色川武大の「たすけておくれ」、野坂昭如の「エロ事師たち」からの抜粋、遠藤周作の「海と毒薬」からの抜粋が読めたのは大きな収穫だった。
名作はいつもアイマイ | |
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