小説家と翻訳者の関係にとどまらない深い繋がりで結ばれたポール・オースターと柴田元幸。
リバーサイドパーク、ブルックリンブリッジ、パークスロープ……。季節外れの雪が舞うなか、オースターが綴る街を、柴田元幸が歩く。待望の柴田訳 「ガラスの街」300枚一挙掲載!
コヨーテを買うのは8号の『深夜特急』特集以来。それにしてもコヨーテは突っ込んだ特集を組むよな。柴田訳「ガラスの街」300枚一挙掲載だもんな。と言っても、私は『ムーン・パレス』以降しか読んでいないので、『シティ・オヴ・グラス』から始まるいわゆるニューヨーク三部作は読んでいない。ゆえに知らなかったのだが、続編の『幽霊たち』と『鍵のかかった部屋』は柴田元幸訳なのに『シティ・オヴ・グラス』だけが別の人の訳だったので、『シティ・オヴ・グラス』の柴田訳が待望されていたようなのだ。オースター・柴田ファンにとっては大きな喜びだろう。
「ガラスの街」一挙掲載の他にも、柴田とオースターの対談、柴田のブルックリン彷徨記、『ロング・グッドバイ』のブックデザインも手がけたチップ・キッドの話、ブルックリンの書店事情などなど、相当読み応えがある。
立ち読みしてその場で買おうかと思ったのだが、かなり重いのでネット書店を利用した。こういう時もネット書店はありがたい。ただ、微妙に1,500円に届かないので、他の本も買う必要があったけど。
Coyote No.21 特集 柴田元幸が歩く、オースターの街[二〇〇七年、再び摩天楼へ] | |
新井敏記 スイッチパブリッシング 2007-09-10 売り上げランキング : 2481 おすすめ平均 こういう企画にはついつい飛びついてしまう Amazonで詳しく見る by G-Tools |