モンキービジネス 2010 Spring vol.9 翻訳増量号

村上春樹×ダイヤー
岸本佐知子×レヴィーン
柴田元幸×オースター トウェイン
和田忠彦×タブッキ
山崎暁子×ラシュディ
佐川亜紀×李箱
小沼純一×ザリアーブ


栩木伸明、バラッドを訳す
福岡伸一、文学を語る
伊井直行源氏鶏太を論じる


(新連載)
高野文子
「謎」
原作 ウォルター・デ・ラ・メア


伊川拓人/ラッセル・エドソン/小澤英実/小野正嗣/川上弘美/チャールズ・シミック/リン・ディン/生田目ケイ/沼田真/古川日出男/バリー・ユアグロー

毎号買っていたのだが、前回の「音号」は買うのを止め、今回はまた買った。まだ全部の作品を読み終えたわけではないが、村上春樹の訳した「もしセロニアス・モンクが橋を造っていたら」(ジェフ・ダイヤー)がいいね。次号以降も村上春樹訳が載るようなので楽しみだ。
高野文子のマンガも凄い。マンガと言っていいのかどうかよく分からないくらい不思議な作品になっている。
一方で、古川日出男はどうも毎号つまらない。私には合わないんだな。3人の新人の短編も載っているのだが、これがまたみんなイマイチなんだよなあ。
伊井直行が取り上げていた源氏鶏太の「英語屋さん」という短編は面白かったので、まあ、面白いのもあればつまらないもあるということですな。


平日開店 ミシマガジン」というサイト内の「本屋さんと私」というコーナーに「第40回 『モンキービジネス』のつくり方」ということで、柴田元幸へのインタビューが載っている。これは『モンキービジネス』ファンであれば読んでおいて損はないと思う。

[rakuten:book:13641006:detail]