写字室の旅(ポール・オースター)★★☆☆☆ 4/9読了

彼はどこに行くのか。どこにいるのか――未来を巡る、新しいラビリンス・ノベル。奇妙な老人ミスター・ブランクが、奇妙な部屋にいる。部屋にあるものには、表面に白いテープが貼ってあって、活字体でひとつだけ単語が書かれている。テーブルには、テーブルという言葉。ランプには、ランプ。老人は何者か、何をしているのか……。かつてオースター作品に登場した人物が次々に登場する、不思議な自伝的作品。

年老いたオースター自身が主人公のような作品。そこにかつてオースターが創造した登場人物たちが現れる。オースター作品はそれなりに読んでいるが、登場人物の名前まで覚えていないので、誰が誰なのかさっぱり分からなかった。話自体も全然面白くない。オースターの小説は好きなんだが、これはダメだったなあ。

写字室の旅

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