そして名探偵は生まれた(歌野晶午)★★★☆☆ 9/18読了

三月には珍しい雪の日、伊豆の山荘で惨劇は起こった。新興企業アラミツ・グループが所有する保養所・萩宮荘で、若き総帥・荒垣美都夫が撲殺されたのだ。ここは歴代の所有者が次々と不幸に襲われたという呪われた山荘だった。殺害現場となったホールは完全な密室状態だった。外部からは争う物音が確認されたが、現場に入ってみると荒垣の死体しかなかった。ホールの窓の外は降り積もった雪が逃走した者がいないことを証明している。犯人はどこへ消えたのか?社内懇親会で集められた二十人の中に犯人が?事件の解決に名探偵・影浦逸水が乗り出したが・・。『生存者、一名』『館という名の楽園で』を収録した密室トリック三部作。

表題作が書き下ろしで、残りの2編は再録である。再録といっても、私はどれも読んでいないので関係ない。どの作品も、本格ミステリー好きならニヤリとしてしまうような設定である。中編3つというのも長さ的にちょうどいいのかも知れない。軽く読めて存外楽しめました。

そして名探偵は生まれた
そして名探偵は生まれた歌野 晶午

祥伝社 2005-10
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おすすめ平均 star
star名探偵という人
star「雪の山荘」、「絶海の孤島」、「西洋館」でおこる<不可能犯罪>
star切ないけど面白い

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