将棋の第65期A級順位戦の8回戦で名人挑戦を決めた郷田真隆九段(35)は、1日朝に父克己さんが死去したことを知らずに対局していた。対局終了後に、家族からの電話で悲報を知らされたという。
将棋好きの克己さんからルールを教わったという郷田九段は、「衰弱していたので覚悟はしていた。名人戦は、父のためにも力を出し切れるよう、精いっぱい頑張りたい」と話した。
克己さんは1日午前8時13分、食道がんのため東京都内で死去。71歳だった。だが、郷田九段は午前10時から大阪市の関西将棋会館で阿部隆八段と対局、終了は2日午前0時15分だった。家族は対局が終わるまで連絡を控えていたという。
郷田が挑戦権を獲得したことは知っていたが、その裏でこんな悲しい出来事があったとは知らなかった。父親に名人挑戦の報告をしたかっただろうな・・。こうなったら名人戦を頑張るしかない。きっと父親も草葉の陰から応援してくれているだろう。森内はある意味最強の挑戦者を迎えたといえるかもしれないな。