ジャック・セロス・キュヴェ・トラディション・ブラン・ド・ブランNV

米国のワインジャーナリストの間ではスパークリング界の「コルトン・シャルルマーニュ」と賞賛されている「ジャック・セロス」。「ルカ・キャールトン」「ラ・コート・ドール」「アランシャペル」などの 2、3ツ星レストランで飲まれ、輸出はほんのわずかのみです。
シャンパンでは珍しく、使用する葡萄は全て、化学肥料や殺虫剤を絶対に使用しない有機栽培。天然酵母を用い、木樽発酵など、シャンパーニュの中では異端的な扱を受けている一方で、熱狂的な愛好家が存在しています。

妻のお疲れさま会ということで、PECKでオードブルを買ってきて、ジャック・セロスを開けた。クリュッグに続く「お宝シャンパン」第2弾だ。
色合いは薄いゴールドで泡立ちは繊細。口に含むと苦味の中に果実系の甘味がある。そして、喉を通りすぎる頃に独特の苦味がふわっと立ち上がる。これが言葉で説明できないんだけど、病みつきになる。最初の一杯は何も食べずにそのまま飲み干してしまった。
エグリ・ウーリエの時も独特の苦味があった。この2本に共通しているのは、どちらもレコルタン・マニピュラン(RM)だということ。私の乏しい経験だけでは何とも言えないが、RMにはこのような独特の苦味があるのだろうか。NMの王道ぶりとは一味違う良さがある。こうなると色々なRMを飲んでみたくなってくるな。ただ、クリュッグにはやはり敵わない。ジャック・セロスは非常に美味しかったけど、クリュッグの凄さも同時に再認識した。


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