ディパーテッド ★★★☆☆ ムービル

02年の香港映画『インファナル・アフェア』をM・スコセッシがリメイク。オリジナル版よりも、主役2人を囲む登場人物を個性的に、厚く描き込んだ脚本は、まるでシェイクスピア悲劇のような味わい深さ。主演は、ここ数年スコセッシとタッグを組んできたレオナルド・ディカプリオ。知性と野性味、繊細さと強靱さの両面を持つ複雑な男・ビリーの苦悩を、まなざし一つで演じ、全米で絶賛された。対するコリンを演じるのは、こちらも演技派の呼び声高いマット・デイモン。明晰な頭脳だけを頼りに薄氷の上を歩くコリンを、スリリングに演じた。そして、マフィアのボスを演じたジャック・ニコルソンの存在感!恐るべき怪優が、スクリーンに戻ってきた。

上映時間:152分
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ウィリアム・モナハン
出演:レオナルド・ディカプリオマット・デイモンジャック・ニコルソンマーク・ウォールバーグマーティン・シーンレイ・ウィンストンヴェラ・ファーミガアレック・ボールドウィンアンソニー・アンダーソン 、ケヴィン・コリガン 、ジェームズ・バッジ・デール 、デヴィッド・パトリック・オハラ 、マーク・ロルストン 、ロバート・ウォールバーグ 、クリステン・ダルトン 、J・C・マッケンジー

もともと観るつもりはなかったのだが、映画の日だし、会社から近いムービルでやっているので観てみた。『インファナル・アフェア』は観ていないので、新鮮な気持ちで観ることが出来た。
2時間半という長い映画だが、途中で寝なかったことを考えると(観る前に軽く一杯やっていたにもかかわらず)、まずまず面白かったと言っていいだろう。メインの3人はみなそれぞれなかなか良かった。何もかも「まあまあ」のこの映画の中で唯一の収穫と言えるのが、マーク・ウォールバーグの好演だ。彼は非常に良かったね。そういえばと思って調べてみたら、アカデミーの助演男優賞にノミネートされていた。アカデミーの会員たちも見る目あるじゃんw。
実は『ディパーテッド』はアカデミーの作品賞にもノミネートされているのだが、この映画が作品賞を取ることはあり得ないだろうな。