新年会、およびそこに至るまでのあれこれ

高校の将棋部の仲間との新年会を17時半から新橋で行うことになっている。せっかく出掛けるのであれば、映画を観ようと計画した。ところがこの日は大雨の予報で、実際朝から結構降っている。出掛けるまでの間に映画はやめようかと5回くらい思ったが、意を決して出掛けることにした。
戸塚から湘南新宿ラインで渋谷まで。特別快速はすごいね。渋谷までの間に横浜と大崎にしか止まらないんだもんなあ。一本目はシネクイントの『リトル・ミス・サンシャイン』の初回10:30。さすがにこの雨で初回だから空いていた。シネクイントはたまにしか行かないけど、座席がゆったりしていて座りやすくていいね。
次のユーロスペースでの『合唱ができるまで』が14:20なので、昼飯を食べるにしても時間がある。そこでまずブックファーストで立ち読み。2階の文芸コーナーにいると、若いカップルがやってきた。男が「俺、村上春樹めっちゃ好きなんだよねえ」と言うと、女が「知ってるー。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』書いた人でしょ?」と言っていた。書いてはいないと思うんだが・・。
昼飯はユーロスペースの入っているQ-AXビルの一階で食べようと思っていた。上映の一時間前くらいにまず3階のユーロスペースで前売り券を番号付きの当日券に換えてもらってから一階に降りてお店に入ろうとすると、全然人がいない。なんと改装中だったのだ(テイクアウトだけちょこっとやっている)。これは想定外だった。
仕方がないからシネ・アミューズが入っているビルにある「ポコアポコ」というお店へ。存在は知っていたが入るのは初めて。一応レストランのようだが、店の感じは料理が豊富な喫茶店という雰囲気。日替わりパスタ(キャベツと豚肉)とアイスコーヒーを注文。私の隣の席では20代後半(前半?)くらいの女性が二人既に食べ終わって喋っていた。片方が彼氏の愚痴を言っているのだが、これが気になっちゃってなかなか本に集中できなかった。沈黙なしにずーっと喋ってんだもん。どうも結婚を前提に付き合っているらしく、田舎の彼氏の実家に泊まりに行った時に、洗面台でコンタクトを外していたら、彼のお父さんが裸で歩いていたとか、ベタな愚痴を延々と披露していた。別に期待していなかったパスタは予想外に美味しかった。喫茶店レベルのパスタではなく、きちんとしたものだった。そのかわりアイスコーヒーがしょぼかったけど。隣の女性は私が出るときもまだ喋り続けていた。
合唱ができるまで』は年配のご夫婦が多かった。合唱サークルとかで合唱をやっている人も多かったのかもしれない。携帯の電源を切らずにマナーモードにしておいたら、予告をやっていたときにT氏から電話が入った。出られないのでそのまま切ってしまい、終映後にメールが来てないかと思ってみてみると、N先輩が風邪で来られなくなってしまったという。今さらキャンセルできないので、店には3人になったと電話した。
新年会の場所は新橋駅からほど近い「炙焼料理 七厘や 庵」というお店。肉も魚も食べられて、日本酒もあるのでここにした。ぐるなび特撰「1月の8,000円相当→6,000円仕立て」を注文。これが盛りだくさんだった。紫サツマ芋ポタージュに続いて出てきた八寸が下の写真。

右下のは「フォアグラのミニステーキガーリックトースト添え」だ。そこからさらに天ぷらだな何だのが出てメインは炭火焼き。最初は活き車海老を串に刺したものとタラバガニ。それから野菜各種。クライマックスは下の写真の盛り合わせ。この肉がどれも美味しかった。

この後にもサラダや酢の物が出て、ご飯物は牛肉の握りだった(ひとつはサーロインでひとつはタン)。そしてデザートで終了。日本酒も美味しかったが、「琥珀の時間(とき)」という生ビールが美味しかったな。
帰る間際になってハプニングが発生した。この店は個室形式になっているのだが、完全な個室ではなく、隣が仕切りから透けて見えるし、声も聞こえる。隣には40代ぐらいの夫婦とどちらかの両親の4人がいた。このどちらかのお父さん(要するに年齢的にはかなりいっている)が、帰り際にトイレに行こうとして倒れてしまったのだ。廊下に面している引き戸も透けていて廊下に仰向けになっているおじいさんが見えた。結果的には大したことなかったようだが、家族が救急車を呼んで、救急隊員に運ばれていった。我々もすっかり食べ終わっていたのだが、まさに我々の部屋の外でやっていたで、出るに出られなかった。まあ、大事に至らなくて良かったよ。
楽しい新年会だったのだが、一番近況を聞きたかったN先輩が来られなかったのがつくづく残念だ。