仕事が一段落したので午後半休を取得。まずは銀行へ。既に「スーパーICカード」は届いているのだが、静脈認証の手続きをしないと意味がない。銀行に着いて発券機から番号札を取ろうとすると係員のおじさんがなにやらやっている。どうも故障してしまっているようだ。しばらくあーだこーだとやっていたのだがいっこうに直らない。諦めた係員のおじさんは私を直接窓口の係のところに連れて行ってくれた。そのせいなのかどうなのか分からないが、すぐに相手をしてもらえた。
書類を書いて、あとは器械に手をかざして認証する。右手3回左手3回。登録後確認を左右それぞれ1回。ついでだから気になっていたことをいくつか質問した。
Q「ATMで認証されなかったらどうするのか?」
A「何回かやり直してもらって、それでもダメなら窓口で登録し直しになります。」
Q「パスワードみたいに何度も認証を繰り返すとエラーになったりしないのか?」
A「それはありません。静脈認証はなんどでもトライできます。」
Q「経年劣化というのは変だけど、年を取ると静脈が変わったりしないのか?」
A「そのことも考慮して、5年に一度カードを更新して、静脈認証もやり直すことになります。」
普通銀行に行くと、窓口に呼ばれるまでに待たされて、そこで手続きをすると、これから処理をするからもう一度座って待ってなさいと言われるのだが、静脈認証は一度で全部済んだ。店員の態度も丁寧だった。
実は109シネマズMMで『かもめ食堂』を観るつもりだったのだが、よくよく調べると上映時間が変わってしまっている(11:10/13:30/18:40/21:00〜終22:55)。13:30では昼飯を食べている暇がないので、予定を変更して『ウォレスとグルミット』を観ることにした。ところが、なぜか神奈川では吹き替え版ばかりなのだ。というわけで、結局、シネカノン有楽町での14:40の回にすることにした。
昼食は午後半休を取ったときに時々行くジョイナス地下の「UVA RARA」へ。13時頃行ったのに、店の前の待っている人用の椅子には6人くらいいた。一瞬やめようかと思ったが、よく見ると3人ずつの二組であり、うち一組はもう入るところだったので、並んで座ることにした。程なくして前の3人も中に入り、私が一番前の席に座っていた(後ろは誰もいない)。本を読みながら待っていると、おばさん二人がやってきて、入り口のメニューを見ている。そしておもむろに中に入っていく。「おいおい俺が並んでるのが見えないのかよ」と思いながらも、まさかそのまま通さないだろうなと心配しながら目で追っていると、男性従業員が「席に座って順番にお待ち下さい」と促した。するとおばさんたちは「あらっ、この方並んでらっしゃるの? くたびれたからちょっと腰掛けて本を読んでいるだけなのかと思いましたわ。オホホホホ。」ってな風情である。まったく図々しいにも程があるよな。あわよくば先に入っちゃおうという魂胆が見え見えだもんな。こっちも中の従業員にアピールせずに、だまって一番後ろに座っていたから、ちゃんと認識されているかどうかちょっと心配だったのだが、大丈夫だった。ここの従業員はエライ(まあそれが普通なんだけど)。
映画館は平日の昼間なので空いていた。シネカノン有楽町は、送風しているのかなんなのか、なんかこう風が来てスースーするんだよな。映画館のロビーには巨大なグルミットのぬいぐるみがあり、グッズも販売していた。混んでいたので買わなかったが。
ご存じの通り、シネカノン有楽町はビックカメラが入っているビルの7・8階にあるので、帰りはエレベーターを使わずにビックカメラを見ながら下りることにした。その6階で「コカレストラン」を発見。知っている人には何を今更という話だろうが、「コカレストラン」がここに移って来ていたのを私は知らなかった。有楽町駅前再開発の話は知っていたが、いつ移ったのか全然知らなかった。もうあのレトロな建物は壊しちゃったのかな?あっち方面にずいぶん行っていないから分からない。広島に住む友人が結婚前に彼女を連れてきた時にあそこのコカレストランでみんなで食べたんだよなあ。それにしても、あの建物がなくなっちゃうのは実に惜しい。
ビックカメラをさらに下っていって、Macコーナーで「MacBook Pro」を初めてさわった。まあちょっとは速いのかなってなくらいで特に感動はない。ただ、iPhotoの写真表示はスムーズだったね。2階にゴルフショップがあるのが、なんか有楽町っぽくて面白かった。
電車の中では、宮沢章夫の『レンダリングタワー』を読んでいたのが、思いの外進んでしまい、帰りの車中で読み終わってしまった(そもそも有楽町まで行くつもりはなかったのだ)。電車の中で読む本がなくなることほど辛いことはない。