渡辺竜王ストレートで防衛

将棋の第18期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第4局は29、30の両日、熊本県玉名市で指され、渡辺明竜王(21)が挑戦者の木村一基七段(32)を101手で破り、4連勝で初防衛を果たした。また竜王位を2期獲得したことで30日付で九段に昇段。21歳7カ月での九段は、谷川浩司九段の21歳11カ月を抜き最年少記録となる。

第四局は封じ手の▲4五銀がうまかったね。この手で木村の意表を突いてからは渡辺ペースになった。全局を通じても、「受けの木村」の本領を発揮させる前に攻めきる将棋が多かった。ストレートで防衛は見事と言うしかない。最年少九段はきっとおまけくらいにしか思っていないでしょう。
以前、河口俊彦が「天才渡辺少年の出現に刮目せよ」と書いていたが、竜王連覇でいよいよ羽生追撃の態勢が整ってきたかな。