棋聖戦と名人戦

佐藤康光棋聖(37)に渡辺明竜王(23)が挑戦する産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第78期棋聖戦」五番勝負第3局が29日午前9時から兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われ、午後7時8分、126手で後手の渡辺竜王が勝ち対戦成績を1勝2敗とした。残り時間は渡辺竜王1分、佐藤棋聖1分。
 第4局は7月6日、山梨県甲府市の「甲府富士屋ホテル」で行われる。

渡辺はこの棋聖戦の2敗も含めて重要な将棋を立て続けに負けていたから、ここで1つ勝ってかなりホッとしただろうな。相矢倉の相当際どい将棋だったけど、渡辺が何とか凌いだね。

愛知県蒲郡市の旬景浪漫銀波(しゅんけいろまんぎんぱ)荘で28日から行われた第65期名人戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第7局は29日午後10時35分、158手で森内俊之名人(36)が挑戦者の郷田真隆九段(36)を降し、4勝3敗で防衛した。残り時間は森内1分、郷田1分。森内は名人通算5期となり、引退後に十八世名人を名乗る資格を獲得した。
 名人が終身制から実力制に移行して以来、永世名人の資格保持者になったのは木村義雄十四世(名人通算8期)、大山康晴十五世(18期)、中原誠十六世(15期)、谷川浩司十七世(5期)に次いで史上5人目。
 今期は、名人初挑戦の郷田が2連勝したあと、森内が3連勝。森内は第6局で大逆転負けを喫したが、最終決戦を制して名人戦4連覇を果たした。

この第7局でも郷田が必死の粘りを見せたが、森内もさすがに今度は間違えなかったね。終盤の△2三金などに「今度は逆転は許さない」という気持ちが垣間見れた。これで森内は羽生よりも先に永世名人になった。きっと羽生も燃えてるだろうな。