佐藤康光二冠カド番をしのぐ

将棋界の最高位を争う第20期竜王戦読売新聞社主催)、渡辺明竜王(23)と挑戦者・佐藤康光二冠(38)の七番勝負第5局は28日から山形県天童市の「ほほえみの宿 滝の湯」で行われていたが、29日午後7時40分、佐藤が177手で勝ち、対戦成績を2勝3敗とした。

 第6局は12月12、13日、静岡県伊豆市の「玉樟園新井」で行われる。

珍しい矢倉の相穴熊。しかも先手佐藤が玉頭から開戦した。渡辺の攻めは細いと思ったが、振りほどくのも意外と大変そう。そこで出たのが、▲8七玉の顔面受け。これがいい手だったね。ただ、△8六角成、▲8八玉、△9八歩成、▲7九玉に△5九馬はどうだったんだろう。ここで何か手がありそうな気がするんだけど・・・。
最後は佐藤が入玉して勝利。私は特にどちらかに肩入れしているわけではないので、なるべく長くこの七番勝負を楽しみたい。だから第七局まで行って欲しいね。