ピッツァ職人(井川直子)★★★☆☆ 10/19読了

「ピザ」しかなかった国で、
「ピッツァ」を焼く――

本場ナポリの薫陶。
庶民のソウルフードを焼く誇り。
生地と窯に没頭する境地。

職人たちの生き様に、12年越しで迫った、
圧巻のノンフィクション。

ピッツァが好きで昔からよく食べているが、ナポリピッツァを作るということがどういうことなのか全く分かっていなかった。ここまで大変な作業だったとは。そのナポリピッツァに魅せられた日本人たちの話である。一応の主人公はいるが、彼だけの話ではなく、色々な人たちが出てくる。出自はみんな違うけど、共通するのはピッツァが好きでナポリに渡ったということ。これだけ夢中になれることを見つけられたのは羨ましい限りだ。嗚呼、ピッツァ食べたい。