デポーズィト バガーリ

3.5軒茶屋にあるイタリアワイン専門のワインバー。観劇後にジュウニブンベーカリーでパンを買ってから訪問。ネットでこのお店のことを知ってから、いつか行きたいとずっと思っていたのだ。土日祝日は15時からやっている。15時半くらいの入店で、カウンターの奥に常連さんと思しきご夫婦がいるのみ。あんまりガラガラでも気まずいなと思っていたのでちょうどよかった。私はカウンターの右端に座った。
とりあえず、グラスの泡をお願いして、フードのメニューを見せてもらう。生ハムやチーズ、クロスティーニなどの軽食が中心で、あまり腹にたまりそうなものはない。まあ、ワインバーだからね。パンチェッタと鶏レバーのクロスティーニをお願いした。
店内はカウンター5席に、テーブルが2つ。店主が1人で切り盛りしている。

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ワインのメニューはないので、好みを店主に伝える。インターナショナル品種ではなく土着品種で、あまりスッキリしすぎない白を所望して、2本出してもらい、選んだのが「イス アルジオラス」(品種はヴェルメンティーノ)。液体に密度があって、鶏レバーとよく合っていた。

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しばらくすると、やはり常連と思われる男性一人客が私の隣りに座った。
次は赤ワイン。あまり濃くないもので、ちょっとした熟成感も感じられるものを所望。やはり2本並べてくれて、そこからカヴァロットを選んだ。品種がグリニョリーノというのが珍しい。「ブルゴーニュも好きなので、こういうのはいいですね」と店主に話したら、店主が「ほらあ、やっぱりブルゴーニュが好きな人って結構いるんですよ」と隣の常連男性に話しかけるものだから、隣の人に「濃いのが好きなんですか?」と訊いたら、「そうなんですよ」ということだった。

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隣の常連さんが焼き菓子を注文し、それに釣られて奥のご夫婦も注文していたので、私もそれに乗って注文した。手作りのイタリア郷土菓子を作っている人から仕入れているらしい。これが美味しかった。特に左のアニスシードが入っている方が絶品。
次のワインは赤で2本並べてくれたうちのカヴァロットじゃない方。「リヴィエーラ リーグレ ディ ポネンテ ロッセーゼ」は店主の言う通り昼飲みにピッタリの赤ワインだった。郷土菓子と赤ワインというのも乙だった。

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もう一杯だけ飲みたいと思って、チーズとドルチェワインにしようかなとも思ったが、赤の気分だったので赤にして、ゴルゴンゾーラをちょっと。最後の赤は「ルイジ・エイナウディ ドリアーニ」、品種はドルチェット。これも美味しかったね。

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私の隣に座った男性の後にも女性が2人来てテーブルに座っていたが、カウンターのご夫婦が帰った後にカウンターに移ってきた。早い時間は静かなのかと思ったが、割と賑やかだった。私にしては珍しく、隣の人と話したりして、楽しい昼飲みタイムとなった。店主の佐久間さん(名刺を頂いた)も物腰柔らかで気さくな方で、初めてでもあまり緊張せずに過ごすことができた。一杯ごとの値段が分からないので、ちょっと不安だったが、お会計もリーズナブルだった。これは再訪必至ですな。近所の人が羨ましい。