しみいる-simi:l-

浅草での食事は、前から行きたいと思っていたこちらのお店へ。お店の設えは和風で、カウンター7席と4人掛けのテーブルが2卓。17時過ぎの入店で、カウンターは私1人、テーブルに2人客が一組だった。注文したのはおまかせ7品コース。
最初は泡を所望したところ、2本提示されて、クレマン・ダルザスをチョイス。アミューズその1は酔っぱらい海老と舞茸のフリット。海老の下の白いのは鬼おろしである。フレンチで鬼おろし? これには驚いた。

ワインは結局お任せでお願いすることにした。主に自然派ワインを出しているようだ。アミューズその2はスープ。スープは冷たくて、具のホタテはソテーしてあり、カラスミが乗っている。

前菜その1はマグロのいろいろ。パプリカとのテリーヌの横には土佐酢の大根おろし、下の漬けマグロにはうずらの卵のポーチドエッグといぶりがっこを乗せてある。最初の鬼おろしから分かっていたが、結構、和の要素が入っている。ワインはオレンジワイン。

前菜その2はキノコのリゾット。リゾットはレモン風味になっていて、香茸という高級キノコも入っている。カウンターなので、調理しているのが見えるのだが、キノコは種類によって、時間差でソテーしていた。美味しかったんだけど、サラダ的な要素は合わせないで、シンプルにキノコのリゾットのみにしたほうが良かったんじゃないかなと個人的には思う。ワインはラングドックのドメーヌ・フォン・シプレで、グルナッシュ70%、カリニャン30%。こんなに薄いグルナッシュは多分初めて飲んだ。このワインは美味しかった。

魚料理は魚の種類を失念してしまった。付け合せはナスやコリンキーなど。ワインは2種類を半分ずつ注いでもらった。

肉料理はカイノミのロティ 赤ワインのソース。ワインは開いていたブルゴーニュと開いていないロワールを提示されて、ロワールをチョイス。品種はカベルネ・フラン。あまり濃くなくて、料理に合っていたと思う。ただ、今から思うとブルゴーニュも飲みたかったな。

デザートはブドウ色々とレーズンのアイス。これも美味しかった。

チーズもあるということで、盛り合わせで出してもらった。一緒にデザートワインも。最後はコーヒー。

この日は静かな夜だったようで、その後お客さんは来なかった。チーズの頃にはテーブルのお客さんも帰ったので、お店の人と色々おしゃべりできた。ご夫婦でやられていて、旦那さんがシェフで奥様がサービス。料理はすべて美味しかったし、ワインのセレクトも自分好み。しかも飲んだことのないワインばかりだった。ちょこちょこ注ぎ足してくれるのも嬉しかったな。お店の雰囲気もいいし、ご夫婦の人柄もいいので、とてもリラックスして楽しい時間を過ごせた。再訪必至ですね。