ある家族とその関係者が、結婚式のために長野県辺りにある避暑地の別荘地に前乗りでやってきて大騒ぎするお話です。結婚式前に別荘地に前乗りして大騒ぎするわけですから、それなりに小金持ちで、それなりにいけ好かない連中なのです。
そんな彼らの中の、共感できるような感情や、滑稽で愛すべき姿に焦点を当てて描いた作品です。初演よりパワーアップしたものをお見せできるように頑張ります。作・演出： 玉田真也
出演：浅野千鶴（味わい堂々）、岩崎う大（かもめんたる）、神谷圭介（テニスコート）、篠崎大悟（ロロ）、玉田真也、奈緒、野田慈伸（桃尻犬）、堀夏子（青年団）、山科圭太
『かえるバード』で初めて観た玉田企画。今回の公演も楽しみしていたので、中止にならなくて本当に良かった。
入場時にアルコール消毒し、半券は自分で切り取ってスタッフの持つ箱に入れ、チラシも置いてあるものを自分で取る。スタッフと客が接触しないように徹底しており、場内もかなり換気していた。
舞台は中央に横長にあり、奥と手前の客席がそれを挟むようになっている。普通に正面と思われる手前側に座った。整理番号は早い番号だったので、最前列も取れたのだが、それだと前すぎるので全体が見える感じの中程にした。ただ、最前列の方が前の人は気にならないので、そっちの方が良かったかなあなんて後から思ったりもした。
芝居って、どういうシチュエーションにするかが結構重要だと思うが、結婚式前に別荘地に前乗りしてきたある家族とその関係者という設定がまず絶妙だった。そして、中３の少年を演じた玉田真也本人を始めとして、役者陣はみな素晴らしい演技だった。私は「テニスコート」が好きなので、神谷圭介の演技にも注目していたが、予想通りに面白かった。岩崎う大との２人のシーンは極上のコントにもなってたね。
折込チラシで映画「あの日々の話」が配信されると知って、実はそれも観た。これも期待通りに面白かった。最後の太賀がいい味出してるんだよなあ。
