イタリアを舞台にした前作『ブラック・スクリーム』から一転、ニューヨークに跳梁する殺人者との対決を描く本書は、『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』の路線を引き継ぐ原点回帰の作品となりました。ダイヤへの妄執と婚約したカップルへの殺意を宣言する殺人者プロミサー。後半に入るや、次々に意外な真相が明らかになり、大胆な犯罪計画が姿を現わす―まさに“ドンデン返しの魔術師”ディーヴァーの面目躍如の傑作です。
ニューヨークが舞台で、いつもの面々も勢揃い、ということで、原点回帰的な新作。本筋に関係がないような事柄も最後には全部繋がってくるのは毎度見事。前作『ブラック・スクリーム』はイマイチだったけど、本作はまずまず面白かった。