史上最強の敵、登場! 時計じかけのごとく緻密な犯罪計画をひっさげてライムとアメリアを翻弄するウォッチメイカー。次はいつ、どこで、誰が殺されるのか。熾烈な頭脳戦に勝利するのはライムか殺人者か?
前作『12番目のカード』はちょっとテンポが悪かったのだが、本作ではその点は改善されている。但し、マンネリ感は否めない。原点回帰のどんでん返しの連続を意識しすぎて、ちょっと凝りすぎというか、自家中毒を起こしちゃってる感じがする。
尋問のエキスパートであるキャサリン・ダンスという新たな登場人物を創出しているが、その程度ではマンネリ感は覆せない。まあ、これだけ書き続けていれば仕方がないでしょう。本作はそこそこ面白かったが、もう『静寂の叫び』や『ボーン・コレクター』といった傑作は期待できないのかと思うとちょっと寂しくなる。
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