スキン・コレクター(ジェフリー・ディーヴァー)★★★☆☆ 3/19読了

科学捜査官リンカーン・ライムは、犯罪の天才ウォッチメイカーが獄中で死亡したとの報を受けた。その直後、新たな難事件がもちこまれる―腹部に謎めいた文字を彫られた女性の死体が発見された。犯人はインクの代わりに毒物で刺青を刻み、被害者を毒殺したのだ。現場で発見できた証拠物件はごくわずかだったが、犯人が残した紙片はニューヨークで起きたある連続殺人に関する書籍の切れ端だった―ライムが解決した“ボーン・コレクター”事件である。犯人はボーン・コレクターの手口とライムの捜査術に学び、殺人をくりかえしているのか?次の犯行はどこで起きるのか?被害者に彫られた文字は何を意味する?スキン・コレクターの真の狙いはいったい何か?すべてを解くカギは証拠の中に!“ドンデン返しの魔術師”ディーヴァーが放つ会心作。緻密な伏線と手がかりから、二重三重に擬装された衝撃の完全犯罪が浮かび上がる!

ボーン・コレクター」から20年かあ。話の展開は大体いつも通り。悪く言えばマンネリだが、よく言えば安定感がある。これだけ書き続けて、いまだに面白いんだから大したものである。訳者あとがきでは「ボーン・コレクター」で一躍ブレイクしたみたいなことが書いてあったが、私はそれより前の「静寂の叫び」が好きだったな。

スキン・コレクター
スキン・コレクタージェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver

文藝春秋 2015-10-17
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