当代きっての人気歌人として短歌の魅力を若い世代に広めるとともに、エッセイ、評論、翻訳、絵本など幅広い分野で活躍する著者が、2001年刊行の第三歌集(『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』)以来、実に17年ぶりに世に送り出す最新歌集。短歌研究賞を受賞した連作「楽しい一日」ほか、昭和から現在へと大きく変容していく世界を独自の言語感覚でとらえた魅力の一冊!
ただごと歌というか、だから何なんだという歌が多かった。昔「シンジケート」は読んだと思うが、昔からこうだったかなあ。他には「分別のためひとつずつたしかめる燃える人形燃えない人形」みたいなシュールな歌も多かった。個人的に好きだったのは下記の2首かな。
スイミングスクールへゆく透明のバッグのなかの抜け殻の蝉
先生が眠ってしまった教室の黒板消しにとまってる蝶
水中翼船炎上中 | |
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