去年に引き続き、今年も周年ディナーにお邪魔した。3回転するようで、私は19時〜19時半入店の第2陣。席につくと、右隣の人たちは第1陣のようで、何皿目かの料理を食べていた。左隣の人たちは私と同じ第2陣のようで、まだ何も食べていない。
グラスのスプマンテを飲みながら料理を待つが、これが一向に出てこない。右隣の人たちが食べているのが見えるだけに空腹感はつのった。おそらく、第2陣の人たちが揃ってから料理を出そうとしていたのだと思うが、突き出しくらいは先に出してほしかった。
ようやくやってきた突き出しは前スタッフのりき君作の「筍のクロカンテ、虎杖のアグロドルチェ」。「虎杖」は「いたどり」と読むんだね。この虎杖が美味しかった。
次は「クルクル巻いた太刀魚 mondo 風味」。faloの名物をmondo風にアレンジしてある。グリッシーニに魚の骨が入っているのも面白い。ソースが美味しくて、さすが宮木さんという感じだった。
次は「ツキノワグマのポルペッティーノ」。ミンチがかなり粗挽きで肉の旨味が濃かったね。付け合わせのキャベツとクミンも美味しかった。
次は「イマフンと焦がし小麦のタリオリーニ、鮎のブロードと」。これが面白かった。イタリアンなんだが、ほとんど蕎麦である。トリュフの乗ったタリオリーニを鮎のブロードに付けて食べる。オリーブオイルを掛けた大根おろしと一緒に食べても美味しい。最後に飲み干した鮎のブロードは実に美味しかった。
宮木さんのパスタに続いては、樫村さんの「本気のジェノベーゼ」。これはもう、間違いのない奴で、抜群に美味しかった。
メインは「キアニーナ牛のTボーン 炭火焼」。目の前で塊肉を焼いているので、否が応でも期待は高まる。期待通りの美味しさだった。ドルチェはジェラート。
ペアリングのワインは、料理に合っているのがちゃんと出ていたのかが不明。かなりオペレーションが混乱していたので、本来のものとはずれていた可能性も高い。なので、料理に合わせてじっくり楽しむという感じではなかった。まあ、お祭りですから、色々と仕方がないのでしょう。
いずれにしても2周年はおめでたい。faloは大好きなレストランの1つなので、このまま5年、10年とずっと続いて欲しい。
また、なんでもない普通の日に行って、普通に食事とワインを楽しみましょう。