「今はむかし、二〇〇三年三月の、イラク戦争が開戦した頃の東京を舞台にした芝居です。このひとむかし前の戯曲を新しい仕方で、若い（かつ力強い）七人の役者によって上演します。テキストも案外と大幅に書き換えて。二〇一七年十二月の日本で『三月の5日間』が上演されることは何を引き起こすでしょう？
岡田利規
残念ながら『三月の5日間』は生では観ておらず、確かテレビ放映を観た。ただ、その後『フリータイム』を六本木のSuper Deluxeで観ている。
今回はキャスト一新のリクリエーションということで楽しみにしていた。冒頭の板橋優里はちょっと芸人さんのような喋り方だったね。石倉来輝は意識的なのかそうではないのか分からないが、喋り方がかなり山縣太一に似ていて、それは残念だった。『三月の5日間』といえば、山縣太一と並んで、ミッフィーちゃんを演じた松村翔子の印象が強い。今回そのミッフィーちゃんを演じたのは朝倉千恵子。彼女はなかなか良かったね。
全体的にはかなり良かったと思う。舞台美術と衣装も素晴らしい。
