密室殺人ゲーム王手飛車取り(歌野晶午)★★★☆☆ 9/1読了

“頭狂人”“044APD”“aXe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームをもつ5人がインターネット上で殺人推理ゲームの出題をしあっている。密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、犯人当てなどなど。ただし、ここで語られる殺人はすべて、現実に発生していた。出題者の手で実行ずみなのである…。茫然自失のラストまでページをめくる手がとまらない、歌野本格の粋。

いわゆる「本格」が好きな人じゃないと楽しめないだろうな。要は推理クイズみたいなものなんだけど、綾辻行人の『どんどん橋、落ちた』よりは大分良かったね。
ラスト付近のどんでん返しは、何となくそういう感じになるんだろうなとある程度は予測していた。そしてラストは・・・、ずいぶん中途半端に終わっている。続編の『密室殺人ゲーム2.0』も借りたので、そちらで確認しよう。