車がほしかった結城理久彦。「滞って」いた須和名祥子。オカネが欲しいふたりは、高給の怪しげな実験モニターに応募した。こうして12人が集まり、館の地階に7日間、閉じ込められることに。究極の殺人ゲームが始まる・・・。
究極の本格ミステリなのか、本格ミステリへのアンチ・テーゼなのか。いずれにせよ、登場する数々の小道具やモチーフが本格ミステリ読みを悦ばせるのは間違いない。かくいう私も随所でニヤリとさせられた。先が気になって夢中になって読んだけど、ラストはどうかな。もっとひねって欲しかったな。
インシテミル | |
米澤 穂信 文藝春秋 2007-08 売り上げランキング : 7634 おすすめ平均 次もあり? 米澤穂信の「人文科学的な実験」 設定・展開ともに退屈しませんでした Amazonで詳しく見る by G-Tools |