仲入り
落語の前に恒例の日の出ラーメンへ。注文したのは「鶏こく麺」と餃子。なんか行くたびにラーメンの名前が微妙に変わってる気がするんだよなあ。「鶏こく麺」美味しかったなあ。スープが濃厚かつマイルドでいいんだよなあ。具はぶ厚いチャーシュー、穂先メンマ、ネギ、モヤシ、ヤングコーン、それに肉味噌みたいなのがちょっとのっていた。ラーメンにヤングコーンが入ってたのは初めてだった。これがマイルドなスープに意外と合うんだね。日の出ラーメンはどんどん濃厚系に邁進しているようだな。さて、次は何を食べようかな。
今回の「三三 背伸びの十番」のチケットはにぎわい座のポイントカードが溜まったので取った。『落語家はなぜ噺を忘れないのか』を読んでから、花緑の落語も久し振りに聴いてみたいと思っていたし。
開口一番は柳家花いちの「元犬」。この人は滑舌が悪いね。三三は師匠の小三治にまともに稽古を付けてもらったことが一度もないなんて話から「道灌」へ。二ヶ月前に志らくのギャグ満載の「道灌」を聴いていたから、何となく物足りない感じはしたけれども、オーソドックスな「道灌」をきっちり演じて、前座とは訳が違うんだよというところを見せてくれた。ギャグはそんなに多くないんだけど、「間」がいいんだよな。
ゲストの花緑は小三治に二度稽古を付けてもらったことがあるという。そのうちの一つである「野ざらし」をやった。八五郎の弾けっぷりが良かったんだけど、なんか談春がこういうふうにやったらもっと面白いんじゃないかななんて、談春の影が後ろに見えてしまった(まあ、私だけだろうけど)。
三三のトリネタはなんと「文七元結」。「道灌」の後に「文七元結」っていうのが憎いね。にぎわい座では、喬太郎と志の輔の「文七元結」を聴いているけど、やはりどちらとも微妙に違う。三三のはオーソドックスだね。50両を渡すときに「30両にまかんないか?」とか余計なことを言わないんだよな。長兵衛と文七のやり取りで、文七が「取られちゃったものは仕方ないでしょう」と大声で開き直るところなんかは良かったね。全体的に大きな声で歯切れよくやっているところが好印象だった。
三三の落語は今まであまり感心しなかったんだけど、今回の二席で見直した。俄然、他の噺も聴いてみたくなったね。