第二回 柳家喬太郎 横浜勉強会 横浜にぎわい座 のげシャーレ(小ホール)

例によって「日の出ラーメン」へ。新発売の豚骨醤油ラーメン(700円)と餃子(200円)を注文。なんと餃子が200円に戻ってしまった。それでも安いんだけど残念だ。豚骨醤油ラーメンはまずまず美味しかった。個人的には魚介系よりも豚骨系の方が好きだな。まだ塩と味噌を食べてないから、とりあえず一通り食べるまでは通ってみようかな。


柳家喬之進:仏馬>
まずは前座からなどと言っていたが、この人二つ目じゃないか。羽織も着てるし。色々なところに呼ばれて落語をするというマクラ。この間は葬儀屋の開店祝いに呼ばれて落語をしたという。普段笑っちゃいけないところで、お笑いをするんだから変な感じだったと言っていた。それからお寺で落語をすることも多いという。お寺の本堂は声が良く響くから、やっていて気持ちがいいらしい。そんなお寺の話から「仏馬」へ。初めて聴いたが、先が読めちゃうのであまり面白い噺ではない。柳家喬之進は初めてだったけど、なかなか落ち着いていたね。


柳家喬太郎:がまの油>
黒紋付きに袴姿で登場。喬之進に続いて、色々なところで落語をやる話。特に学校での落語会はやりにくいという話をたっぷりと。体育の先生やら校長先生やらのモノマネが面白かったね。その後、山下公園にほど近いホテルでの披露宴に出席した話から、山下公園でやっていた大道芸人の話へ。「ジャグリング」という言葉がなかなか出てこなくて、「待って。言わないで。ここまで来てるんだから」と言って喉元に手をやる。ようやく「ジャグリング」という言葉が出たところで拍手。「なんで拍手なんてするの。リハビリじゃないんだから」でまた大笑い。
大道芸人のマクラから「がまの油」へ。前半は普通にやっていたのだが、後半、がまの油売りが酔っぱらってからはやりたい放題。途中、落語家の○○さんや、□□さんや、××さんの話が出て、「さっきの○○さんのところから××さんのところまではカットね」なんて言っていた。後半はほとんど新作で、油売りを見ていた客に「これって古典なの?新作なの?」なんて言わせていた。滅茶苦茶にやるだけやって「大丈夫。師匠の前ではやりませ〜ん」だもんな。大笑いしてしまった。


仲入り


柳家喬太郎:ハンバーグが出来るまで>
出掛ける前に家で何気なく相撲中継を見ていたら、土俵下で相撲を見ていた柳亭市馬兄さんが映っていたという。そこで、今メールしたら受け取るところが見られるかなとメールをしてみる。そこで画面が変わってしまって見られなかったのだが、5分後に「土俵下より」というタイトルの返信が来たという。
柳亭市馬兄さんは相撲や芝居を観に行く趣味があるが、私は一番の趣味を仕事にしてしまったので、趣味が1つ減った気がするなんて言っていた。そこから、パチンコの話やグルメの話に移り、納豆が嫌いだという話へ。前座時代、師匠に嫌いなものはあるかと訊かれて「納豆です」と答えた。その翌日の昼ご飯。白いご飯におかずは納豆。いじわるな師匠だなと思いながらも死ぬ気で食べたという。そんな喬太郎に師匠は「いずれおまえも二つ目になり、真打ちになる。そうなれば誰かにご馳走をして頂く機会もあるだろう。そんなときに嫌いなものが出ても、嫌いだから食べられませんというわけにもいかないだろう」と言ったという。ちょっといい話でした、なんて照れながら噺へ。
3年前に離婚して今は独り身のまもるちゃんが肉屋に合い挽きを買いに行く。いつも総菜しか買わないまもるちゃんが合い挽きを買うのはおかしい。もしかして自殺かも、なんて肉屋の主人が邪推する(なんでそうなるかな?)。さらに八百屋でブロッコリーやタマネギや果ては嫌いなはずのニンジンなんて買うもんだから、何かあったに違いないと大騒ぎになる。そんな騒ぎをよそにアパートに戻るまもるちゃん。アパートで待っていたのは別れた元妻のあけみちゃんだった。彼女がまもるちゃんにハンバーグを作ってあげて食べさせる。食べているうちに別れた妻に未練が募るまもるちゃん。「俺はやっぱりおまえがいなきゃ・・」と言いかけたところにかぶせるように「わたし再婚するの」とあけみちゃん。「男とか?」と混ぜっ返してみても、決まってしまったものは覆らない。あけみちゃんが帰ろうとしてアパートのドアを開けると、様子をうかがっていた商店街の3人組がビックリして飛び上がる。そんな彼らに「まもるちゃんをよろしくね」と言ってあけみちゃんは去っていく。一人残されたまもるちゃん。嫌いだったニンジンを、意を決して食べてみる。鼻をつまみながら食べ終わって一言。「なんだよ、ニンジンって美味しいじゃないか」でサゲ。男女の仲も気付いた時には遅いんだよな。ふんだんに笑いをちりばめた噺の果ては、実に切ないラストだった。


地下2階の「のげシャーレ(小ホール)」は初めて。自由席だったので開場時間ちょっと前に行ったら、もう長い行列が出来ていた。考えが大甘でした。それでもちょうど見やすいところに座れたのだが、ベンチシートなので背もたれがない。これは結構きつかった。次回への教訓ですな。
それにしても、こんな狭い空間で喬太郎の噺を2席も聴けたのは素晴らしい体験だった。別の小屋で最前列とか前から3列目とかに座ったりしたことはあるが、そういう物理的な近さよりも全体の空間がこじんまりしているというのが実に贅沢なんだよな。次回も是非行きたい。