ジャン・グリヴォ・ニュイ・サンジョルジュ・1級・ロンシエール1996

名門ジャン・グリヴォのワインといえば、濃密なフルーツの香りと、テロワールを忠実に再現したスタイルで知られていますが、実はこの濃密なフルーツの香りというのは、ワインを飲み慣れていない方の「赤ワインは渋くてちょっと」という不安感を取り除いてくれるんですね(飲みやすく感じますから)。
また、熟成によってジビエやマッシュルームなどの香りも出てきていますから、これがボルドーファンの心もくすぐってくれるんですね。さらに飲み込めば柔らかく熟したぶどうの果実味が一気に口の中にふくらみ、この広がりに驚かされます。この驚きがまた、ワインファンの気持ちを一瞬で掴んでくれます。

例年であれば2日にすき焼きをするのだが、今年は元日に食べ過ぎたので3日にスライドした。合わせたのはこのワイン。ある程度の期待をしていたのだが、どうも駄目だった。香りは複雑な感じで悪くないのだが、味わいがどうにも酸味がち。すき焼きを合わせたのがいけなかったのか。では、何をあわせれば良かったのか。わからない。決してまずくはないのだが、酸味ばかりが気になってしまった。ワインって難しいなあ。


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