falo+(ピュウファロ)

1月16日にオープンしたfalo+をようやく初訪問。虎ノ門ヒルズ駅で降りるのも初めてだし、虎ノ門ヒルズステーションタワーももちろん初めて。一通り見て回ったけど、シャレオツなお店がいっぱいでしたな。
17時過ぎに店に向かって通路を歩いていたら、表に江口さんが出てきた。私が迷子になっていると思ったんだろうか(笑)。外観と内観は自由が丘の「ま〜に」と似た感じ(同じ人の設計のようだ)。入ると大きなセラーがあって、右側に厨房を囲んだカウンター席がある。席は20席ほどで、代官山のfaloに比べるとかなりこじんまりした感じ。違いは大きな窓から虎ノ門のビル群が見えること。東京タワーの頭も見えた。
カウンターなんだけど、一直線ではなくて、半円形になっていて2人分の席でセットのようになっている。照明も落とし気味なので、カップルに向いてるんじゃないかな(オジサン1人で行ってますけど)。
席は炭台の前に案内して頂いた。ワイン置き場も近いし、窓から外もよく見える。夕方に行くと、夕暮れから夜景まで楽しめる。全体的にfaloよりも狭いので、炭台がかなり近くて臨場感がすごい。
ワインは例によってお任せで、最初は泡から。味わいを楽しむために、あえて温度を高めにしているのがニクい。突き出しはfaloと違って、サッパリ系。酢が利いていて食欲を掻き立ててくれる。

faloでは猪又さんにワインを注いでもらっていたが、falo+では塚本さんが注いでくれた。これを飲んでほしかったというように色々なワインを出してくれたのが嬉しかった。

料理はfaloにはないものを選ぶようにした。最初は生ハムとニョッコフリットのハーフ。ハーフだけど生ハムは結構たっぷり。

次は、馬肉の温製カルパッチョ 特製ヴィネガーとゴルゴンゾーラ。これもハーフ。特製ヴィネガーがちょっと甘くて、馬肉に甘い醤油みたいな感じで美味しかった。

次は、イタリアっぽい風呂吹き大根。詳しく訊くと色々と手が込んでいるのだが、食べると単純に美味い。これもいいね。


メインは、島根県産イノシシ肩ロースの"燻焼き" 黒にんにくソース。falo+では藁焼きはできないようで、カメの中に藁を敷いて、その上で燻焼きにしている。炭火でじっくり焼いた肉に藁の香りを纏わせてるからねえ、これは堪りませんよ。脂身が美味いし、黒にんにくソースもいい。


パスタは、冨士麺ず工房の十二麺体としらすと卵黄。冨士麺ず工房の十二麺体なんて麺があるんだね。知らなかった。本来は青唐辛子を効かせるようだが、虎之介君が私が辛いのが苦手なのを知っていて、辛さを調整してくれた。しらすたっぷりで美味しかったんだけど、麺よりもしらすが強調されちゃうので、麺としらすのバランスをもうちょっと考えたほうがいいかもと伝えた。

ドルチェはプリンにしたが、これはfaloと同じものだそうだ。ドルチェワインはバルトリの3種飲み比べ。これは贅沢な体験でした。最後はエスプレッソ。

今回、塚本さんの気合の入ったワインセレクトが良かったね。活き活きと楽しそうにサーブしてくれたので、こちらも嬉しかった。料理も工夫が凝らされていて、どれも美味しかった。フリットがニョッコフリットしかないようなので、何かフリットメニューも出してほしいね。それと、ドルチェもfalo+オリジナルを期待したい。

思えば、去年の3月にfaloに行った時には、9月末の新店舗オープンに向けてスタッフを増やしていた。その後、ビルの工事が遅れてオープンも延びてしまい、その代わり、9月には虎ノ門横丁でポップアップストアを開いたので、そこにもお邪魔した。さらに11月には虎之介君と竜矢君が「ま〜に」で「ジョイアジョイア」を開いたり、塚本さんがmondoへ行ったりもあった。結局オープンは延びに延びて、ようやく1月16日のオープンと相成った。樫村さんに色々と経緯を聞いたり、新しいスタッフたちの働きも見てきたので、新店舗のオープンは我が事のように嬉しかった。
ただ、ここからが勝負なんでね、多くのお客さんに愛されるお店になっていってほしいね。