11文字の檻: 青崎有吾短編集成(青崎有吾)★★★☆☆ 4/12読了

大事件に遭遇したカメラマンが感じた違和感を描く「加速していく」、全面ガラス張りの特異な屋敷での不可能殺人の顛末「噤ヶ森の硝子屋敷」、人気コミックのノベライズ「前髪は空を向いている」、どんでん返しの切れ味鋭い「your name」、百合小説として評判となった「恋澤姉妹」などに、力作書き下ろし「11文字の檻」を加えた全8編。『体育館の殺人』で衝撃のデビューから10年、著者の集大成ともいえるノンシリーズ短編集。

初読みの作家。新聞で知って読んでみた。色々な媒体に発表した作品の寄せ集め。私はミステリー読みなので、関連が薄いものは読み飛ばした。「噤ヶ森(つぐみがもり)の硝子(ガラス)屋敷」は面白いアイディアだったけど、さすがに無理だよな。表題作の「11文字の檻」は既視感(既読感)バリバリだったけど、なかなか面白かった。