熱帯(森見登美彦)★★★☆☆ 2/28読了

沈黙読書会で見かけた『熱帯』は、なんとも奇妙な本だった!謎の解明に勤しむ「学団」に、神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと、「部屋の中の部屋」…。東京の片隅で始まった冒険は京都を駆け抜け、満州の夜を潜り、数多の語り手の魂を乗り継いで、いざ謎の源流へ―!

直木賞の選評で「長い」というのがあって笑ったんだけど、確かに長かった。しかも、個人的には『第四の扉』『カササギ殺人事件』に続いて、またもや作中作である。面白かったんだけど、さすがに最後の方は面倒くさくなってきた。物語の展開も、バベル九朔やクロニクルや騎士団長っぽかったね。今後はどういう作品を書くんだろうな。