リバー(奥田英朗)★★★★☆ 3/21読了

同一犯か? 模倣犯か?
群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見!
十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。
かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。
娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。
若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。
十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか───
人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説!

「オリンピックの身代金」と「罪の轍」も面白かったけど、本作も面白かった。本筋の容疑者の他に2人の容疑者がいて、そっちはどうなるんだと思っていたら、最後に1つにまとまってくる。刑事、新聞記者、被害者の父親など、人物もよく描かれていて、夢中になって読んだ。それにしても、元刑事の滝本の執念には恐れ入ったね。