さよなら神様(麻耶雄嵩)★★★☆☆ 7/6読了

隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。鈴木は神様なのだから―(「少年探偵団と神様」)。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させた神様探偵が帰ってきた。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに。

名前はもちろん知っていたが、麻耶雄嵩の本を読むのは初めて。各短編の冒頭で神様小学生の鈴木太郎が「犯人は○○だよ」と宣う、という設定はミステリ好きにはかなり魅力的だった。ただ、いまいちスッキリしないんだよな。あのラストもどうなんだろう。それと、単行本でまとめて読む分にはいいのだが、雑誌掲載時に短編1つだけで読んで、面白いんだろうかと疑問に思ってしまった(特に××が△△だと分かる回など)。

さよなら神様
さよなら神様麻耶 雄嵩

文藝春秋 2014-08-06
売り上げランキング : 44449


Amazonで詳しく見る
by G-Tools