俺ではない炎上(浅倉秋成)★★★☆☆ 9/17読了

ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。
既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。
まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。
会社も、友人も、家族でさえも。
ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。
必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。

『六人の嘘つきな大学生』で話題の浅倉秋成。『俺ではない炎上』のほうが先に借りられたのでこちらから。浅倉秋成の本を読むのは初めて。ネットで「女子大生殺害犯」とされた男が逃亡しながらも真犯人を探す。前半の逃亡シーンは映画『逃亡者』とよく似ている。真相が気になるので夢中になって読んだ。ラストはやや唖然。あの叙述トリックは流石に見抜けないわな。いくつか疑問点は残ったが、十分に面白かった。『六人の嘘つきな大学生』を読むのも楽しみだな。