ダンスがすんだ 猫の恋が終わるとき(フジモトマサル)★★★☆☆ 7/5読了

妻子ある若き外科医は猫に恋する。「この娘、猫の娘!(コノコネコノコ)」「美しいこの娘……医師苦痛(ウツクシイコノコイシクツウ」。恋と革命は現実の壁を越え、物語は始まりから終わりまで、回文(上から読んでも下から読んでも同じ)で綴られる。全篇、モノクロ映画のようなイラストでせつなく魅了する。「粋な奇異(イキナキイ)」と翻訳家の柴田元幸氏も驚嘆。ミラクルな回文ストーリー絵本。

回文だけで物語を綴るという、なかなかの超絶技巧。しかもイラストがいい。「鍋食べな」からの「うどんどう?」が好きだったな。