青年団第75回公演『ニッポン・サポート・センター』@吉祥寺シアター

『眠れない夜なんてない』から8年、平田オリザ待望の新作書き下ろし。


生活困窮者やドメスティック・バイオレンスの被害者などの一時避難を扱う駆け込み寺型NPOのオフィス。
NPO幹部職員の不祥事を抱えて、全員の善意が空回りし、喜悲劇が繰り返される。
ボランティア団体の日常を精緻に描きながら、現代社会の実情に鋭く切り込み、
一方で「人を助ける」とはどういうことかという普遍的命題に正面から取り組む問題作。

構想10年、平田オリザ待望の新作書き下ろし。


作・演出:平田オリザ
出演:
山内健司 松田弘子 志賀廣太郎 永井秀樹 たむらみずほ 辻 美奈子 小林 智 兵藤公美 島田曜蔵 能島瑞穂 大竹 直 村井まどか 河村竜也 堀 夏子 海津 忠 木引優子 井上みなみ 富田真喜 藤松祥子


2016年6月23日(木)- 7月11日(月) 19ステージ
会場:吉祥寺シアター

「The 青年団」という感じの芝居だった。脚本しかり、役者しかり。人数の多い登場人物たちがどういう関係なのかを説明的にならずに上手に分からせてくれるのも流石。同時多発会話は減っていたけど、「ええ、まあ」とか「ああ、はい」といった台詞は健在。役者もみんな上手いねえ。青年団の舞台は、もはや古典芸能的な域に入ってきたかもしれない。
劇中で尾崎さんという女性が「ジャンボちゃん」と呼ばれていて、私の大学の時の友人の野村さん(女性)も「ヨシオちゃん」と呼ばれていたのを思い出した。