天使の分け前 ★★★★☆ シネマ・ジャック&ベティ

『大地と自由』『麦の穂をゆらす風』などのイギリスの名匠、ケン・ローチ監督によるヒューマン・コメディー。スコッチ・ウイスキーの故郷スコットランドを舞台に、もめ事ばかり起こしてきた若者がウイスキー作りを通じて師や仲間と出会い、自らの手で人生を再生していくさまを描く。社会奉仕活動で出会った行き場のない者たちが繰り広げる痛快な人生賛歌は、第65回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した。


監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァーティ
出演:ポール・ブラニガン(ロビー)、ジョン・ヘンショウ(ハリー)、ガリー・メイトランド(アルバート)、ウィリアム・ルアン(ライノ)、ジャスミン・リギンズ(モー)、ロジャー・アラム(タデウス)、シヴォーン・ライリー(レオニー)、チャーリー・マクリーン(ロリー・マカリスター)

評判通り面白かった。ケン・ローチの映画というと、ひりひりとした感覚や、やり切れないラストという印象が強いが、本作は珍しくコメディーだ。
この映画見るとモルトウイスキー飲みたくなるよな。「天使の分け前」というタイトルも絶妙だ。
それにつけても、社会奉仕活動の監督役であるハリーの底抜けの人の良さはどうだ。ああいう人になれたらいいだろうな(無理だけど)。