4月、5月は観たい映画が目白押し。しかも大作が多い。
『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(上映時間:105分)公開中
ミネソタ州セントポールのフィッツジェラルド劇場で、長年親しまれてきたラジオショウ「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の、最後の公開生放送が始まろうとしていた。私立探偵を気取った用心棒ノワール、名司会者キーラー、カントリーシンガーのヨランダとロンダのジョンソン姉妹、カウボーイソングデュオのダスティとレフティらが、次々と楽屋入りする。やがてショウが始まり、白いトレンチコートの美女が現れる・・・。
監督:ロバート・アルトマン
脚本:ギャリソン・キーラー
出演:ウディ・ハレルソン 、トミー・リー・ジョーンズ 、ギャリソン・キーラー 、ケヴィン・クライン 、リンジー・ローハン 、ヴァージニア・マドセン 、ジョン・C・ライリー 、マーヤ・ルドルフ 、メリル・ストリープ 、リリー・トムリン 、メアリールイーズ・バーク 、L・Q・ジョーンズ 、ロビン・ウィリアムズ
ロバート・アルトマンの遺作である。観ようかどうしようか迷ったが、映画館で観ておくべきだと考えた。bunkamuraル・シネマでは4月
1320日(金)まで。
『13/ザメッティ』(上映時間:93分)4/7公開
ザメッティとは、グルジア語で13の意味。作品のキーワードとなる数字である。モノクロの映像と絶妙なカメラワークが、切れそうなほどの緊張感をかもし出す。この映画を何とジャンル分けすればよいのか? サスペンス、ミステリー、アクション、ヴァイオレンス、全ての要素が絡み合った、大金獲得を企む危険なゲーム。フィルムノワールと呼ぶのが一番妥当だろう。主演のギオルギ・バブルアニと監督ゲラ・バブルアニは、グルジア出身の兄弟。父、テムルも映画監督で、ファミリーで製作した作品もある。ストーリー展開の面白さは秀逸で、既にハリウッドがリメイク権を獲得。ブラッド・ピットやディカプリオなど、トップスターが出演との噂だ。
監督:ゲラ・バブルアニ
脚本:ゲラ・バブルアニ
出演:ギオルギ・バブルアニ 、パスカル・ボンガール 、オーレリアン・ルコワン 、フィリップ・パッソン 、オルガ・ルグラン 、フレッド・ユリス 、ニコラス・ピグノン 、ヴァニア・ヴィレール 、クリストフ・ヴァンデヴェルデ 、オーグスタン・ルグラン 、ジョー・プレスティア 、ジャック・ラフォリー 、セルジュ・シャンボン 、ディディエ・フェラーリ 、ゲラ・バブルアニ
人間ロシアン・ルーレットというのが凄い発想だよな。予告を観た時には驚いたよ。今、最も気になっている一本だな。
『ブラッド・ダイヤモンド』(上映時間:143分)4/7公開
この映画の舞台は、狂気と混乱が支配する内戦下のアフリカ。1991年に始まったシエラレオネ内戦を描くことで、ダイヤモンド業界の不正ダイヤ取引が内戦の資金源となり、さらなる貧困と暴力を招く結果になっている事を訴えている。本作の問題提起は大きな波紋を呼び、イメージ悪化を危惧しダイヤモンド業界は、購買キャンペーンを展開し出したほどだ。また話題性だけでなく作品の質も評価を受け、『ディパーテッド』での名演も記憶に新しい主役のディカプリオがピーター・オトゥール、ウィル・スミス、フォレスト・ウィテカーら錚々たる面々と並んで、本年度アカデミー賞主演男優賞に3度目のノミネートを果たしている。
監督:エドワード・ズウィック
脚本:チャールズ・リーヴィット
出演:レオナルド・ディカプリオ 、ジェニファー・コネリー 、ジャイモン・フンスー 、マイケル・シーン 、アーノルド・ヴォスルー 、カギソ・クイパーズ 、デヴィッド・ヘアウッド 、ベイジル・ウォレス 、ンタレ・ムワイン 、スティーヴン・コリンズ
この映画は結構評判がいいようだ。ディカプリオのことは好きでも嫌いでもなかったが、『ディパーテッド』はなかなか良かったので、この映画でもディカプリオの演技に期待したい。
『サンシャイン 2057』(上映時間:108分)4/14公開
大胆な着想と研ぎ澄まされた映像感覚で『トレインスポッティング』『28日後…』などの大ヒット作を生み出し、つねにその動向が注目されているイギリスの鬼才、ダニー・ボイル監督。彼の新たな挑戦は、壮大なスケールで繰り広げられる〈究極のSFアドベンチャー〉を世界に向けて放つことだった。最先端の VFXテクノロジーを導入したダニー・ボイル監督は、宇宙空間に潜む未知の恐怖と凄まじいアクシデントの数々を、神秘的かつスペクタクル溢れるヴィジュアルで映し出す。そしてボイルの盟友である人気作家アレックス・ガーランドが脚本を執筆し、『ザ・ビーチ』『28日後…』に続く両者のコラボレーションが実現した。
監督:ダニー・ボイル
脚本:アレックス・ガーランド
出演:キリアン・マーフィ 、真田広之 、ミシェル・ヨー 、クリス・エヴァンス 、ローズ・バーン 、トロイ・ギャリティ 、ベネディクト・ウォン 、クリフ・カーティス
私はダニー・ボイルファンなので、観ようかと思っているのだが、ズッコケそうなんだよなあこの映画。なぜ真田広之なのかもよく分からん。
『ハンニバル・ライジング』(上映時間:121分)4/21公開
全世界待望のハンニバル・レクター“エピソード1”がついに完成した。イギリスの偉大な俳優アンソニー・ホプキンスが演じたことで世界的な知名度を獲得したハンニバル・レクター。その青年時代役を見事獲得したのは、フランスきっての若手注目株であるギャスパー・ウリエル。仏セザール賞新人賞を獲得した経験のある美形俳優だ。満を持して贈る本作で問題となるのは、ハンニバル・レクターの残忍性や殺しの欲求の源。生まれながらに殺しや人喰いの欲求があったのか、それとも後天的なものなのかが、原作でも謎とされてきた。「愛する者を傷つける者には、容赦なく制裁を下す。」レクターが殺しのモットーにしているこのスタイルの起源は、本作を見れば一目瞭然となるであろう。
監督:ピーター・ウェーバー
原作:トマス・ハリス
脚本:トマス・ハリス
出演:ギャスパー・ウリエル 、コン・リー 、リス・エヴァンス 、ドミニク・ウェスト
原作も発売されているので、読んでから観るか、観てから読むかが悩ましいところ。まあ、でも普通は先に読むかな。今回は脚本もトマス・ハリスが担当しているので、そこも注目かな。
ハンニバル・ライジング 上巻 (1) トマス・ハリス 高見 浩
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『バベル』4/28公開
メキシコの名匠、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が放つ衝撃のヒューマンドラマ。モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本を舞台に、異なる事件から一つの真実が導かれていく。複数のストーリーがひとつに収束していく展開は、『アモーレス・ペロス』〜『21g』をより発展させたものといえ、監督三作目にして、“イニャリトゥ流”の確立がなされたともいえよう。第79回アカデミー賞において助演女優賞にノミネートされた菊地凛子の存在感のある演技は評価するに値する。最優秀作曲賞を受賞したグスタボ・サンタオラヤのスコアも素晴らしい。
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:ギジェルモ・アリアガ
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:ブラッド・ピット 、ケイト・ブランシェット 、ガエル・ガルシア・ベルナル 、役所広司 、菊地凛子 、アドリアナ・バラーザ 、エル・ファニング 、二階堂智
『恋愛睡眠のすすめ』(上映時間:105分)4/28公開
『エターナル・サンシャイン』で数々の賞に輝いた奇才ミシェル・ゴンドリー監督待望の最新作『恋愛睡眠のすすめ』は、とびっきりキュートな愛の物語。主演にガエル・ガルシア・ベルナル、恋の相手にシャルロット・ゲンズブールで贈る、ゴンドリー初脚本による奇想天外なストーリー。奔放な夢の中へ入れば、驚きと幸福に満ちた感動の世界へ。ロマンティックな夢がもたらす極上のラブストーリーの誕生です!
監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:ミシェル・ゴンドリー
音楽:ジャン=ミシェル・ベルナール
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル 、シャルロット・ゲンズブール 、ミュウ=ミュウ 、アラン・シャバ 、エマ・ドゥ・コーヌ 、ピエール・ヴァネック
『ヒューマンネイチュア』も『エターナル・サンシャイン』も不思議な映画だったが、最新作はさらに不思議な映画のようだ。『バベル』にも出ているガエル・ガルシア・ベルナルは今出まくってるね。
『スパイダーマン3』5/1公開
前作に引き続き、サム・ライミ監督とトビー・マグワイアのコンビでお送りする人気シリーズ第3作!今作では、スパイダーマンが自分の内の暗黒に気づくという物語。慕っていたベン伯父さんを殺した犯人サンドマンへの復讐。スパイダーマンを父の敵と信じ、ニュー・ゴブリンへと姿を変えた親友ハリー・オズボーンとの決闘。未来を誓い合った恋人メリー・ジェーンとの心のすれ違い。悲しき運命の連鎖が、スパイダーマンを究極の闘いへと導く! サンドマンや、ニュー・ゴブリンなど、新たな敵キャラの登場も楽しみなところだ。
監督:サム・ライミ
原作:スタン・リー 、スティーヴ・ディッコ
脚本:アルヴィン・サージェント
出演:トビー・マグワイア 、キルステン・ダンスト 、ジェームズ・フランコ 、トーマス・ヘイデン・チャーチ 、トファー・グレイス 、ブライス・ダラス・ハワード 、ジェームズ・クロムウェル 、ローズマリー・ハリス 、J・K・シモンズ 、ビル・ナン 、エリザベス・バンクス 、ディラン・ベイカー 、テレサ・ラッセル 、クリフ・ロバートソン 、テッド・ライミ
この映画は観るに決まっている。観たい映画備忘録(7/7版)で既に取り上げている。随分待ったが、ようやく公開が近づいてきた。5/1は平日だけど映画の日だから、なんとか初日に観ようかな。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』5/25公開
孤高の海賊ジャック・スパロウを主人公にしたアクション・アドベンチャーのシリーズ第3作。カリブ海からアジア、そして“世界の果て”へと舞台を広げ、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ、オーランド・ブルーム演じる青年ウィル・ターナーらの活躍が描かれる。アジア人海賊役でチョウ・ユンファ、ジャックの父親役にキース・リチャーズがシリーズ初登場。前作を超える予測不可能なストーリー展開と空前絶後の壮大物語が完結する。
監督:ゴア・ヴァービンスキー
脚本:テッド・エリオット 、テリー・ロッシオ
出演:ジョニー・デップ 、オーランド・ブルーム 、キーラ・ナイトレイ 、ジェフリー・ラッシュ 、ジョナサン・プライス 、ビル・ナイ 、チョウ・ユンファ 、ステラン・スカルスガルド 、ジャック・ダヴェンポート 、トム・ホランダー 、ナオミ・ハリス 、キース・リチャーズ
これも観るに決まっている映画。GWに公開しないのは『スパイダーマン3』とかぶるのを避けたからかな。
『しゃべれども しゃべれども』5/26公開
1997年度“「本の雑誌」ベスト10”の第1位に輝いた佐藤多佳子の長編小説を映画化。情緒あふれる東京の下町を舞台に、1人の落語家のもとに集った口下手な美女、同級生に馴染めない関西弁の少年、毒舌の元野球選手らの人間模様が描かれる。監督は『愛を乞うひと』で日本アカデミー賞を受賞した平山秀幸。主人公の落語家をTOKIOの国分太一が演じる。温かい涙がこぼれるハートウォーミングでさわやかなストーリーが堪能できる。
監督:平山秀幸
原作:佐藤多佳子
脚本:奥寺佐渡子
出演:国分太一 、香里奈 、森永悠希 、松重豊 、八千草薫 、伊東四朗 、占部房子 、外波山文明 、建蔵 、下元史朗 、三田村周三 、山本浩司 、日向とめ吉
随分前に予告だけは観ていて気になっていた。原作が、1997年度“「本の雑誌」ベスト10”の第1位だったとは知らなかった。いま文庫も出てるけど、これは原作読まずに映画観たほうが良さそうだなあ。
しゃべれどもしゃべれども 佐藤 多佳子
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「リズムのよい文章は読みやすい」の典型
無い自信を付けるには?
プロセスに掛ける情熱が,この物語の良さ
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『ダイ・ハード4.0』6月公開
ブルース・ウィリスが悪夢のような事件に遭遇しながらも知恵と体力を駆使して巨悪と戦い抜く、大人気アクションシリーズ第4弾。ウィリスは人間味あふれる主人公ジョン・マクレーンを演じるほか、製作も兼任。『アンダーワールド』のレン・ワイズマンを監督に迎え、全米を襲うサイバーテロの野望に立ち向かう最強に“運の悪い”男の不死身の奮闘を活写する。閉鎖的な空間での死闘が多かった前作までに比べ、カーアクション満載の豪快なアクションの数々に圧倒される。
監督:レン・ワイズマン
脚本:マーク・ボンバック
出演:ブルース・ウィリス 、ティモシー・オリファント 、マギー・Q 、ジャスティン・ロング 、ジェフリー・ライト 、メアリー・エリザベス・ウィンステッド 、ケヴィン・スミス
正直どうなんだろうって思うけど、多分観ちゃうな。『ロッキー』は観ないけど。
『ザ・シューター/極大射程』6月公開
“このミステリーがすごい!”の2000年海外部門で第1位に輝いたスティーヴン・ハンターのベストセラー小説を映画化。大統領暗殺計画を阻止すべく、元海兵隊の敏腕スナイパーが活躍する。監督は『キング・アーサー』のアントワーン・フークワ。主人公のスナイパーを『ディパーテッド』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマーク・ウォールバーグが演じる。骨太なヒーローを演じるマークの体当たり演技に注目。
監督:アントワーン・フークア
原作:スティーヴン・ハンター
脚本:ジョナサン・レムキン
出演:マーク・ウォールバーグ 、マイケル・ペーニャ 、ダニー・グローヴァー 、ケイト・マーラ 、イライアス・コティーズ 、ローナ・ミトラ 、ラデ・シェルベッジア 、ネッド・ビーティ
これは原作が滅茶苦茶面白いよ。原作が面白すぎるんで、映画は駄目な気もするが、『ディバーテッド』での好演の記憶も新しいマーク・ウォールバーグが主演なのでちょっと期待できるかも。
極大射程〈上巻〉 スティーヴン ハンター Stephen Hunter 佐藤 和彦
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タイトルの謎
興味があるのは精密なライフルだけだ。
来年映画化されます!
2度読んでも面白い
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