水曜日は狐の書評 ―日刊ゲンダイ匿名コラム(狐)★★★☆☆ 6/16読了

お父さんたちが通勤電車で手にする夕刊紙「日刊ゲンダイ」で22年間の長期連載となった〈狐の書評〉。小説・マンガ・写真集など、取り上げる本は幅広い分野におよび、紹介された本よりも、書評のほうが面白いとのウワサもちらほら。絶妙な文章、鋭い論理、わずか800字に込められた本への異常な愛情は、読者を興奮させずにはおかない!狐の書評最新版、文庫オリジナル。

若島正の「ご存知のとおり、<狐>はもうこの世にいない。わたしが一冊の本だったら、この人に書評を書いてもらいたい、という人がいなくなって、寂しい。」というツイートをきっかけに手に取った。
噂には聞いていたが、読むのは初めて。守備範囲が広いし、どんな本でも800字にまとめてしまう手腕がすごい。書評自体は800字なんだけど、どの書評にも、表に出てこない水面下の厚みが感じられる。
何冊も気になる本があったが、とりあえず読みたいと思ったのは下記の3冊。


『退屈姫君伝』(米村圭伍
『蕪村』(藤田真一)
福神町奇譚』(藤原カムイ


福神町奇譚』の1巻は既に発注した。「書評のほうが面白い」とならないといいんだけど。

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