P・G・ウッドハウス選集III マリナー氏の冒険譚(P.G.ウッドハウス)★★★☆☆ 3/23読了

謎の紳士ミスター・マリナー。“釣遊亭”の客たちは、今日も氏の披露する物語に耳を傾ける。気弱な男たちの窮地を救う薬“バック‐U‐アッポ”の驚愕の正体、どんな男も恋に落ちる美女ロバータ嬢の八方破れの行状、ハリウッドのトラブルに悩まされる心優しい青年の活躍などなど、ミスター・マリナーの親戚たちの奇想天外&痛快無類の活躍!ウッドハウス自身がいつも楽しんで書いていたというマリナー・シリーズ、よりぬき傑作選であります。

色々な本の合間合間に読んでいたので、読み終えるまでに随分時間がかかったが、その分長期間楽しませてもらった。どれも似たようなテイストの話なので、むしろ一気に通読しないほうがいいのだろう。
どの短篇も大笑いはしないけれどもニヤニヤさせてくれるんだよな。いかにも英国風ユーモアという感じだ。
P・G・ウッドハウス選集はとにかく装丁とイラストがお洒落でカワイイ(書影には帯が付いていないのが残念。実際には大きな帯が付いていてここにイラストがあるのだ)。最初の『ジーヴズの事件簿』を買ったときには、もう残りの2冊も揃えようと決意していた。ひとつ順番飛ばして読んだので、まだ2冊目の『エムズワース卿の受難録』が残っている。これを読むのも楽しみだな。

マリナー氏の冒険譚 (P・G・ウッドハウス選集 3)
マリナー氏の冒険譚 (P・G・ウッドハウス選集 3)P.G.ウッドハウス 岩永 正勝 小山 太一

文藝春秋 2007-07
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