シス・カンパニー公演『バンデラスと憂鬱な珈琲』@世田谷パブリックシアター

近年は『瞼の母』『人形の家』『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』など、国内外の近代戯曲を現代の魅力あふれる俳優たちによって蘇らせているシス・カンパニーが、久しぶりの新作公演、それもコメディー作品を発表することが決定しました。
 脚本を手がける福田雄一とマギーは演劇ユニット「U-1グランプリ」としても活動しています。これまで上演された公演は、限られたシチュエーションの中で独特の笑いのセンスを盛り込み、いずれも高い評価を獲得。今作でもその手腕は発揮されることでしょう。
 主人公はタイトルにもあるバンデラス。米国軍随一のネゴシエーター(交渉人)で、彼の使命は12時間後に迫ったロシアとの開戦を阻止すること。しかし、国家の危機に潜む個人的な思惑、勘違い、そして行く手を阻む悪気のない人々が現れて・・・。
 バンデラス役には幅広い演技力でさまざまなな役をこなす堤真一、共演には高橋克実小池栄子村杉蝉之介中村倫也高橋由美子段田安則と、豪華かつ実力派の面々がそろいました。
 同カンパニーの刺激的な挑戦は、私たち観客にも新しい劇世界を見せてくれるに違いありません。お見逃しのないように!


[作] 福田雄一/マギー
[演出] マギー


[出演] 堤真一高橋克実小池栄子村杉蝉之介中村倫也高橋由美子段田安則

観劇前にトイレに行って出てきたら女子の方に松本紀保が並んでいた。どうでもいいか。
席は一階の一番後ろから二列目。席がストゥールのようになっていて高いから前の人の頭が全く邪魔にならなかった。これは素晴らしい。ただ、ちょっと舞台からは遠いから役者の表情がはっきりは分からないんだよな。
これはお芝居というよりコントだね。一応「バンデラスという米国軍随一のネゴシエーター(交渉人)が12時間後に迫ったロシアとの開戦を阻止する」という筋はあるのだが、途中途中はほぼ独立したコントになっている。まあ、それが面白いからいいんだけど。
舞台装置はごくシンプルで、その都度セットを出してくる。映像もなかなか凝っていてカッコよかったね。あれは、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のオープニングのアニメを意識してたのかな。
まだ公演は続くので、内容には触れられないが、一言でいえば「スタイリッシュなドリフ」だね。特にあのラスト。ドリフ以外の何ものでもないw。
堤真一目当てと思われるオバサマたちが多かった。確かに堤真一はカッコよかった。おちゃらけた演技をしていてもカッコよかった。