凄惨な女子高生殺人事件を皮切りに、事件の容疑者となった息子と、息子の無実を信じて真犯人を追う母の姿を追ったサスペンス。監督は『殺人の追憶』などで国際的に評価される名匠ポン・ジュノ。主人公の母を“韓国の母”と称される国民的人気女優キム・ヘジャが演じ、その息子を『ブラザーフッド』のウォンビンが演じている。カンヌ国際映画祭でも絶賛されたポン・ジュノ監督の卓越した演出と、兵役後の復帰第1作となるウォンビンの熱演に注目だ。
監督:ポン・ジュノ
脚本:パク・ウンギョ 、ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ(母親)、ウォンビン(息子・トジュン)、チン・グ(ジンテ)、ユン・ジェムン(ジェムン刑事)、チョン・ミソン(ミソン)
まず、可笑しくて不穏で不気味な冒頭のシーンでこの映画に引き込まれる。
あらすじは上記の通りで、基本的なストーリーはごく単純だ。ただ、もちろん一筋縄ではいかない。ネタばらしになるから書かないけど。
そして何より母親役のキム・ヘジャの迫力と存在感がすごい。やたらにアップが多いしね。ウォンビンは初めて見たけど、なかなか良かったね。時々見せる鋭い目つきに凄みがあった。
『殺人の追憶』には及ばないけど、心にズーンと残る作品にはなっている。そしてやっぱり雨のシーンが良かったね。